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  1. 千葉市議会 1999-12-15
    平成11年第4回定例会(第9日目) 本文 開催日: 1999-12-15


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午後1時0分開議 ◯議長(向後一夫君) これより会議を開きます。  出席議員は56名,会議は成立いたしております。    ───────────────  諸般の報告 2 ◯議長(向後一夫君) 諸般の報告については,お手元に配付のとおりでございます。    ───────────────       諸 般 の 報 告 1 別途配付の陳情文書表のとおり,陳情第3号  を所管の委員会に付託した。    ─────────────── 3 ◯議長(向後一夫君) なお,今回付託いたしました陳情第3号については,閉会中の継続審査といたしたいと存じますが,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 4 ◯議長(向後一夫君) 御異議ないものと認め,さよう決定いたしました。    ───────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 5 ◯議長(向後一夫君) 日程第1,会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。7番・臼井正人議員,8番・中島賢治議員の両議員にお願いいたします。    ───────────────  日程第2 議案自第120号至第132号,請願第14
          号,第15号各委員長報告,討論,採       決 6 ◯議長(向後一夫君) 日程第2,議案第120号から第132号まで,請願第14号及び第15号を議題といたします。    ─────────────── 7 ◯議長(向後一夫君) なお,請願の変更については,所管の委員会において了承されておりますので,御了承願います。    ───────────────       請 願 の 変 更 1 紹介議員の追加   請願第14号 小関寿幸議員,福永 洋議員,         中村公江議員   請願第15号 小関寿幸議員,福永 洋議員 2 署名人の変更  ┌────┬─────────┬─────────┐  │受理番号│  変 更 前  │  変 更 後  │  ├────┼─────────┼─────────┤  │請  願│代表者 近藤  旭│代表者 近藤  旭│  │第15号 │   外 2,324 名│   外 4,101 名│  └────┴─────────┴─────────┘    ─────────────── 8 ◯議長(向後一夫君) 各委員長の報告をお願いいたします。総務委員長,20番・森茂樹議員。  上着は,御自由にお願いいたします。    〔20番・森 茂樹君 登壇,拍手〕 9 ◯20番(森 茂樹君) 総務委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案7件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので,以下,審査の概要について御報告申し上げます。  まず,議案第120号・千葉市基本構想につきましては,当局より,本議案とあわせて千葉市新総合ビジョンを構成するちば・ビジョン21を含めて,説明を聴取したのであります。  この後,委員より,基本構想に関し,構想策定の背景となった成熟の時代という文言と,本市の現状との認識に対する見解,国の首都圏基本計画等に位置づけられた業務核都市としての業務機能移転の引き受け見込み,「望ましい都市の姿」の配列順と上位計画との関係,また,市民の声の反映状況及び生活感が感じられないという声に対する見解について質疑が行われたのであります。  次に,ちば・ビジョン21に関し,県内主要都市と本市を短時間で結ぶ,県の道路整備計画と整合する文言の記載箇所,及び本市の計画内容,また,目標年次2015年における人口100万人到達に向けて,合併の考え方及び市街化調整区域の線引きの見直しに対する見解について質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,反対の立場の委員より,過去の大規模開発中心計画づくり等に対する反省がなされておらず,基本構想,ビジョン,実施計画の三層構造であるため,実施計画が示されなければ,具体的な施策の選択がわからないということでは納得できない。基本構想,ビジョンの段階で,どの施策を優先させるか,基本的方向を示すべきだとの意見,また,策定の背景となった成長から成熟という文言については,本市財政の危機的状況や,不況下での活性化しない地域経済を考えると,時代認識に問題があり,上位計画に沿うのではなく,本市の特徴をとらえた自立した構想や計画にすべきであり,本議案には反対するとの意見,さらに,新総合ビジョンの審議過程での市民参加は,本市にとっては貴重な第一歩であったが,民意の反映については,いまだ十分とは言えず改善の余地があることや,時代が大きく変わっている中で,本構想は依然として,従来の開発志向の計画を踏襲する内容であるため,反対するとの意見が述べられたのであります。  一方,賛成の立場の委員より,本議案とちば・ビジョン21で構成する新総合ビジョンについては,公募市民30人を含む100人の新総合ビジョン審議会委員による,延べ20回にわたるきめ細かな審議の上に策定されたものであり,21世紀に向けた本市の中長期的な都市づくり,町づくり,行政の確たる指針になり得るものと評価できることから,賛意を表するとの意見,また,新総合ビジョンが,三層構造ということで複雑ではあるものの,21世紀に向けた指針・将来像が明確に示されていることが判断できるため賛意を表するとの意見,さらに,策定に当たっての,当局の努力に敬意を表するとともに,特に参加と協働の社会をつくるという理念のもとに,市民参加に大きく道を開いたことを評価するとの意見が述べられたのであります。  こうした意見のほか,実施計画の策定に当たっては,種々意見・要望が出されているが,それらを加味し,尊重しながら柔軟に対応されたいとの意見,また,本構想をいかに具体化し,実践するかが重要であり,財政状況が大変厳しい中での本構想の推進に当たっては,実践体制及び推進体制の確立を図り,実施計画の中に十分反映するよう努力されたいとの意見,さらに,実施計画が,より充実したものとなるよう十分な検討を要望するとともに,区民としての意識も高揚できるような,魅力のある計画となるよう努力されたいとの意見,加えて,県都千葉市の将来を思い,東葛地区や印旛地区から,本市に至る鉄道網の整備を望むとの意見が述べられ,採決の結果,賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第121号・平成11年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,緊急地域雇用特別基金事業に関し,市民への事業概要の周知方法,また,当事業で行う中高年者就業支援パソコン教室の募集人員,及び申し込みが殺到した場合の対応について質疑が行われたほか,失業者のための相談窓口を設置されたいとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第123号・職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部改正につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,地方公務員法が一部改正になった背景等について質疑が行われ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第124号・千葉市固定資産評価審査委員会条例の一部改正につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,従来の評価審査委員会における部会と改正案の合議体との相違点について質疑が行われ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第125号・千葉市コミュニティセンター設置管理条例の一部改正につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,鎌取コミュニティセンターの多目的ホールに備えられた可動式いすの,出し入れに要する時間,及びいすの安定性について質疑が行われ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に,議案第127号・当せん金付証票の発売額の変更について,及び議案第128号・当せん金付証票の発売についての両議案につきましては,当局より一括して説明を聴取した後,委員より,宝くじ収入に関し,発売開始以来の年間発売額の推移及び本市への財政効果,また,他政令市の取組状況を参考にした改善策や将来に向けた展望の有無について,さらに,宝くじ1枚の発売に係る経費,及び本市への収入割合について質疑が行われたほか,今後も先進市の事例を参考にしながら,取り組みの充実・強化を図られたいとの意見が述べられ,採決の結果,議案第127号及び第128号の両議案は,いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で委員長報告を終わります。(拍手) 10 ◯議長(向後一夫君) 保健下水委員長,32番・中山善郎議員。    〔32番・中山善郎 登壇,拍手〕 11 ◯32番(中山善郎君) 風邪ぎみで,お聞き苦しい点があろうかと存じますが,お許しをいただきたいと思います。  保健下水委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案3件,請願3件のうち,結論の得られました案件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありますので,以下,審査の概要について御報告申し上げます。  初めに,議案第121号・平成11年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,乳幼児医療費助成事業費に関し,年齢別の助成件数及び助成額の推移,助成対象世帯の利便性向上に資する施策への取組状況及び現物給付の実施見通しについて,また,生活保護事業費に関し,生活保護費の増加要因及び窓口の職員を増員する考えについて質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,委員より,被保護世帯が増加している現状にかんがみ,年度途中であっても応援体制を組むなど,窓口における必要人員の確保に努められたいとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第122号・平成11年度千葉市下水道事業会計補正予算につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,緊急地域雇用特別基金事業における下水道普及促進事業費に関し,今回増員をした未水洗家屋調査員の業務内容及び委託先,補正予定額の支出内訳及び費用対効果について質疑が行われたほか,本調査の実施に当たっては,未水洗家屋に対する指導,助言を含め行われたいとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第129号・千葉市若葉いきいきプラザ新築工事請負契約につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,建物平面をコの字型にした理由,デイサービスセンターを併設しない理由及び今後の設置見通し,また,ふろ場の浴槽の広さに対する見解,雨水の活用方法及び浸透対策,全天候型ゲートボール場及びグラウンドゴルフ場の有無,さらに,交通の不便な地区に対しコミュニティバス等を運行させることへの見解,加えて,本契約の入札結果について,入札の執行状況及び予定価格に対する落札率に関する見解について質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,委員より,デイサービスセンターについては,今後,利用希望者の増加が見込まれることから,当施設への併設を検討されたいとの意見,また,より住民に身近な場所へ施設を建設されたいとの意見が述べられたのであります。  さらに,より多くの住民が当施設を利用できるように,コミュニティバスの活用等を検討されたいとの意見,加えて,利用者の意向を反映したふろ場の改善を望むとの意見,ゲートボール場グラウンドゴルフの利用にも供することができるよう検討されたいとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,請願について申し上げます。  まず,請願第14号・乳幼児医療費無料化の年齢の拡充に関する請願につきましては,当局の参考説明を聴取した後,委員より,当局に対し,乳幼児医療費助成事業費及び助成件数の推移,他都市における助成の実施状況,また,4歳児まで全額助成を行う場合の必要経費に対する見解,所得制限なしで行う全額助成の対象年齢を引き上げる考えの有無,さらに,3歳以上児への医療費助成における複雑な所得制限等を改善する考えの有無について質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,委員より,乳幼児医療費助成事業は,病気がちな児童を持つ親などへの子育て支援策として重要であり,所得制限なしで全額を助成する対象年齢の一層の引き上げを望むとの意見が述べられたのであります。  一方,乳幼児医療費の助成については,昨年度に,入通院の全額を所得制限なしで助成する対象年齢を,3歳未満児まで引き上げたところであり,相当の期間を経ていない現段階においては,願意には沿いかねるとの意見,また,本請願の趣旨は理解できるものの,乳幼児医療費助成事業費は,近年急速な伸びを見せており,現下の厳しい財政状況を勘案すると,さらなる対象年齢の引き上げは困難であるとの意見が述べられたのであります。  この後,委員より,乳幼児医療費助成事業は,少子化対策の重要な柱の一つであり,制度面や予算面において今後さらに拡充すべき施策であることから,本請願については継続審査とし,今後の検討課題とすべきであるとの意見が述べられ,まず,継続審査について諮ったところ,賛成少数をもって否決され,続いて採決の結果,賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。  最後に,請願第15号・介護保険の充実を求める請願外1件につきましては,当局の参考説明を聴取した後,委員より,まず,当局に対し,介護サービスの基盤整備に関し,特別養護老人ホーム入所待機者数及び整備見通し,グループホームの整備方針及びホームヘルパーの充足状況について,また,介護保険制度実施による低所得者の介護サービス利用見通し,低所得者から保険料を徴収することに対する見解,さらに,自立と判定された高齢者に対し,市独自で行うサービスの検討内容,加えて,介護保険料の徴収延期が制度の運営に与える影響について質疑が行われたのであります。  次に,紹介議員である委員に対し,他の委員より,請願趣旨における介護サービスの基盤整備に対する考え方について質疑が行われ,制度上,市の責任において行うべきものと考えるとの答弁が述べられたのであります。  こうした質疑の後,委員より,本請願は,介護サービスの基盤整備に対し,市が責任を持って行うことや,低所得者などが現在受けているサービスの水準を低下させないことなど,介護保険制度の一層の充実を求めるものであり,採択送付を望むとの意見が述べられたのであります。  一方,介護サービスの基盤整備については,市独自の対応だけでは限界があり,民間事業者の参入をも同時に図る必要があるとの意見,また,保険料の徴収延期については,期間の限定が困難であり,社会保険としての制度のあり方をあいまいにするものでもあるため無理があるとの意見,さらに,介護保険制度の実施に当たっては,現在行われているサービスの水準が低下しないよう要望するが,本請願項目にあるような制度の見直しについては,制度施行後において種々課題が生じた時点で検討されるべきであり,国等の方針もなお流動的な現段階では賛成しかねるとの意見が述べられ,採決の結果,賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。  以上で委員長報告を終わります。(拍手) 12 ◯議長(向後一夫君) 環境建設委員長,10番・小金沢常幸議員。    〔10番・小金沢常幸君 登壇,拍手〕 13 ◯10番(小金沢常幸君) 環境建設委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案2件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので,以下,審査の概要について御報告申し上げます。  初めに,議案第121号・平成11年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,緊急地域雇用特別基金事業に関して,求人に際しての職業安定所とのかかわり方について,また,放置自動車対策事業における予定処理台数について,さらに,看板等調査事業における委託先の業種とその選択根拠及び選挙関連ポスターの撤去に対する考えについて質疑がなされ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第130号・都市計画道路蘇我線JR内房線京葉臨海鉄道線交差部工事に係る工事請負契約につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,当該箇所における今後の工事予定,鉄道会社への委託理由と鉄道会社が行う工事発注に対する本市のかかわりの程度,また,当路線の今後の整備予定,さらに,近隣住民への環境対策について質疑がなされたほか,整備すべき路線がほかにも多い中,当路線を優先して整備することには反対であるとの意見が述べられ,採決の結果,賛成多数をもって,原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で委員長報告を終わります。(拍手) 14 ◯議長(向後一夫君) 経済教育委員長,9番・三須和夫議員。    〔9番・三須和夫君 登壇,拍手〕 15 ◯9番(三須和夫君) 経済教育委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案4件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり,結論が得られておりますので,以下,審査の概要について御報告申し上げます。  初めに,議案第121号・平成11年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,当局より説明を聴取した後,委員より,校舎等買収事業費に関して,起債充当率及び文部省の建築補助単価を超える範囲に対する本市負担の有無,また,都市基盤整備公団等から今後買収する小中学校数と費用,及び買収期間,さらに打瀬小,打瀬中などの設備の整った新設校舎と既設の老朽校舎との格差に対する見解について,質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,老朽校舎の大規模修繕の際には,新設校との格差の解消を図るとともに,あわせて,早期に耐震補強工事も行われたいとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第126号・千葉市立図書館設置条例の一部改正につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,本条例の改正に伴う各地区図書館の名称変更を市民へ周知する方法,また,緑図書館の開設に関して,職員及び司書の配置予定数,同規模の北部図書館の職員数,地域及び図書館関係者の要望の反映状況,対面音訳を行う職員の採用要件について,加えて,本市の図書館における盗難防止装置の設置箇所と今後の整備方針,職員の司書の資格の取得に関して,採用時に取得している職員と採用後に取得した職員の状況について,さらに,図書館運営を民間委託にする考えの有無について質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,緑図書館はコミュニティセンターとの複合施設であるため,わかりやすい案内表示に努められたいとの意見,また,今後開設される中央図書館を含め,専門的な教育を受けた司書の配置を要望するとの意見,さらに,対面音訳業務に当たっては,ボランティアとも連携し,円滑な運営に努められたいとの意見,加えて,今後の施設整備の際には,環境に配慮したソーラーシステムの設置を要望するとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって,原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に,議案第131号・千葉市中央図書館自動出納書庫製作に係る製造委託契約について,及び,議案第132号・千葉市中央図書館の書架製作に係る製造委託契約についての両議案につきましては,当局より一括して説明を聴取した後,委員より,自動出納書庫を設置することに関して,最新式のハイテク設備を導入するに当たっての教育委員会の取組姿勢,また,導入決定に至った経緯と時期及び推薦者の有無,従来の積層・集密書庫と比較した設置面積,及び運営費などの導入に伴うメリット,アフターサービスへの対応,加えて,著者名やタイトルなどの記憶があいまいな場合のレファレンスサービスについて,さらに,予定価格を公表しない理由,当該書庫を導入している国内外の事例について,質疑が行われたのであります。  次に,中央図書館の職員配置に関して,職員及び司書の配置予定数,当該書庫の導入に伴い,同規模の図書館と比較し,職員が削減される可能性について,さらに,中央図書館想定利用者数,政令市における貸出数の順位について,質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,本市のシンボル的な施設である中央図書館自動出納書庫については,諸外国などでの導入実績やその効果を明確にするとともに,市民が利用しやすい図書館運営に努められたいとの意見,また,貸出数をふやすため適正な職員の配置が求められる中で,自動出納書庫を導入するからといって,職員数を削減しないよう留意されたいとの意見が述べられ,採決の結果,議案第131号,及び,第132号の両議案については,いずれも全会一致をもって,原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で委員長報告を終わります。(拍手) 16 ◯議長(向後一夫君) 都市消防委員長,18番・川岸俊洋議員。    〔18番・川岸俊洋君 登壇,拍手〕 17 ◯18番(川岸俊洋君) 都市消防委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案1件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので,以下,審査の概要について御報告申し上げます。  議案第121号・平成11年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,まず,当局の説明を聴取した後,委員より,公園費中緊急地域雇用特別基金事業費で実施する都市公園内環境美化事業に関し,市内公園等におけるホームレスの実態とこれまでの対策,及び自立を支援する事業を行う考えについて,また,市民からマナー面での批判が出ている公園でのスケートボード使用の実態と市内で行える場所,及び若者が集えるスケートボード専用施設などを整備すべきとの考えに対する見解について,さらに,緊急地域雇用としてシルバー人材センターにも事業を委託することとした経緯,及び他の選択肢の検討状況,加えて,当該特別基金事業には実施要領による制約がある中で,NPO法人を目指す市民グループ等への委託を行うなど,市独自の選択で事業を展開していく可能性について質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,ホームレス対策については,来年度,国で予算化される見通しがあることから,今後,市としても積極的な施策が展開されるよう要望するとの意見,また,身近な公園の環境美化等は市民の参加でも行えるような,広い視点からの雇用創出を検討されたいとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で委員長報告を終わります。(拍手) 18 ◯議長(向後一夫君) お聞きのとおりでございます。  討論の通告が参っておりますので,お願いいたします。17番・竹内悦子議員。    〔17番・竹内悦子君 登壇,拍手〕 19 ◯17番(竹内悦子君) 市民ネットワークの竹内悦子です。  今議会に上程されました議案第120号・千葉市基本構想について,委員長報告に反対の立場から討論いたします。  策定に当たり公募市民委員30人が参加し,審議会が公開されたことなど,新たな取り組みと,取りまとめをされた事務局の努力に対して評価をするものです。変化の激しい時代であっても,変わることのない恒久的な都市づくりの理念と,基本目標及び望ましい都市の姿を示した市政運営の指針とされる基本構想なので,前回のように具体的な内容を明記しなかったと説明されました。  基本計画であるちば・ビジョン21とあわせて策定されましたが,基本構想の策定のあり方について申し上げます。  横浜市の新総合長期ビジョンは,93年7月から策定に向けての審議が始まりましたが,その1年前の92年7月から市民に向けては新総合計画シンポジウム,新総合計画学生対抗討論会,区民の集い,各区リレーシンポジウムが開かれ,市議会では,原案を審議にかける前段で人口推計等について研究会がもたれ,各会派説明,全員協議会,各区議員団会議がもたれています。  93年11月に答申が行われ,議会の議決を経て基本構想が策定された後,基本計画であるゆめはま2010プランが,94年4月から10月にかけて審議されて策定されました。この間部会がそれぞれ8回,全体の審議会6回が開催されています。仙台市,京都市などでも基本構想の策定と,基本計画策定は別々にされています。  千葉市の策定は一緒に,それも99年6月から11月という短期間に全体会3回,部会は3回から5回行われましたが,委員の方からも議論を求めることができず,達成感を持てずに終わってしまったという声も聞いています。議会で議決される基本構想の策定の方法,期間について不十分であったことは残念です。基本構想とそれに基づいて策定される基本計画は,別々に策定されるべきであったと考えます。  次に,人口推計についてですが,95年,平成7年の国勢調査をもとに2015年に100万人達成とされておりますが,裏づけになる要素が示されておりません。横浜市では東京圏の将来人口動向及び人口再生産力からの推計と,土地利用による人口容量からの推計の2方法により推計し,2010年における人口を375万人から385万人としております。  ちば・ビジョン21では拠点の形成として千葉都心,幕張新都心,蘇我副都心,新市街地整備プロジェクト構想として都川上流新都市整備構想,千葉・市原丘陵新都市整備構想,京成電鉄千原線新都市整備構想,いずみグリーンビレッジ構想が掲げられています。新たな開発を考えずに100万人は達成可能とされております。さらに2017年ごろからは人口が減ると予測されているので,新たな開発で豊かな自然環境を失うことはせずに,既成市街地の再整備で質的な充実を図ることを求めたいと考えます。  また蘇我副都心ですが,96年,平成8年に策定された蘇我臨海部開発整備基本構想によって進めるとされております。300ヘクタールという遊休地が予定されているので,乱開発を防ぐためにも,蘇我駅周辺と一体に整備するとの構想です。公・民の適切な役割分担に対応して事業手法,主体を設定するとされておりますが,千葉の顔としての千葉都心,幕張新都心がそれぞれ十分に機能していない現状を考えますと,さらなる都心構想には賛成できません。  土地利用についても明確な方向が示されていません。横浜市の例ですが,将来の土地利用について市街化調整区域は現状を維持し,新規の開発をしないこととし,市街化区域は都市的利用がされていない土地,未利用地を公共施設等用地,産業施設用地,居住用地にどのように利用するのかを考慮するとしています。それぞれの都市の特性がありますので一概に比較することはできませんが,市民にわかりやすく示していくことは必要だと考えます。  基本指標については,議案質疑でも申しましたように,過去20年の推移から算出しておりますが,これから15年の伸びを予想しますと,そのまま使うことはどうなのかと疑問に思います。2015年の商品販売額が95年比で230%になっていますが,人口の伸びが117%,市民所得が167%に比べても高いのではと思います。  少子・高齢化の進展で,生産年齢人口が減る中で財源の確保については,女性や健康な高齢者の労働力の確保に向けての社会環境づくりも重要だとされておりますが,あわせてNPOなど多様な市民参加をどのように構築していくのかについても,具体化について示してほしいと思います。こうした中で,市民参加条例の検討を進めることが明記されたことについては,評価をするものです。  市民ネットワークでは,市民事業などで身近な商店街の活性化を図ったり,谷津田や里山の保全,資源循環型の都市農業など,豊かな自然を財産とした町づくりを,さまざまな市民参画で進めていきたいと考えます。また,障害を持っても当事者の意思で学ぶ場や暮らし方を選択できたり,年老いても地域社会の一員として住み続けるための地域社会や支援の仕組みをつくること,子供たちが自由につかえる居場所を,余裕教室など公共施設の活用で,身近な場所につくること,虐待や暴力から弱い立場の人が守られたり,子育ての支援など地域を拠点とした豊かな市民社会を求めて,活動していきたいと考えます。
     都市や産業の規模の拡大で市民生活が豊かになるのではないと考えるものです。新たな開発をするのではなく,今ある自然,今住んでいる市民を大切にする町づくりを求め,反対討論といたします。(拍手) 20 ◯議長(向後一夫君) 24番・茂手木直忠議員。    〔24番・茂手木直忠君 登壇,拍手〕 21 ◯24番(茂手木直忠君) 市政会の茂手木直忠でございます。  会派を代表たいしまして,本定例会に提案されております,すべての議案につきまして,ただいまの委員長報告に賛同の意を表明するとともに,議案第120号・千葉市基本構想について,次に申し上げる三つの視点から,賛成討論を行います。  まず,第1の視点は,新総合ビジョン策定の時期及びタイミングについてであります。  1000年代も残すところあと16日,時間にしてわずか400時間足らずで,新たな千年紀を迎えようとしております。また,平成12年は20世紀の終わりの年であり,平成13年からは新たな21世紀がスタートいたします。  顧みますと,我が国は明治以来100年余り,先進欧米諸国を目標に,ひたすら近代工業社会の道をひた走ってまいりました。高度経済成長を経て,国民総生産や所得水準は向上し,ちまたには自動車,家電製品を初めとするさまざまな物資があふれ,戦後の貧しさを知らない子供たちが,物質的な豊かさの中で青春を謳歌しております。  20世紀の日本は,まさに拡大・成長の時代であったわけですが,人口の少子・高齢化,経済,金融分野における国際競争の激化,また,地球環境問題の重大化など,物質成長に対する種々の制約が加わったことも影響し,1980年代末のバブル景気を境として,安定成熟局面へとその流れをはっきりと変えてまいりました。  時代はまさに成長から成熟へと,また,地方分権の進展や経済・金融システム変革など,大きな転換点を迎えようとしております。一部会派のように,昨今の景気の低迷や雇用不安の状況をとらえ,成熟の時代と言えるのかという時代認識は,短期的で非常に視野が狭いものと断ぜざるを得ないのであります。  現基本計画の目標年度の到来を平成12年度に控え,必然的に次の基本計画の策定が予定されていたとはいえ,このような新たな時代認識のもと,また,市民意識の変化を的確にとらえ,上位計画となる基本構想とあわせて,本市の21世紀の市政運営の指針となる新総合ビジョンを策定されたことは,まことに時宜を得た適切な取り組みであると,高く評価をいたすものであります。  第2の視点は,新総合ビジョン策定の手法についてであります。  新総合ビジョンの実質的な策定作業は,平成8年度の本市の基礎的なデータ等を把握するための基礎調査からスタートしたと伺っております。平成9年度には,高齢者や高校生を含めた市民意識調査を実施し,10年前の市民意識との変化等をつかみ,また,有識者インタビューでは,それぞれの専門分野に関係する問題点や意見等を伺ったと聞いております。  平成10年度には,市長を本部長とする策定本部会議を庁内に設置するなど,策定作業も本格化し,各区の将来像を検討するため,市民参加による区民懇話会の開催,また,広く市民から意見や要望を聞くための市民提案募集の実施などを,積極的に展開してこられました。  区民懇話会の提言は,新総合ビジョンの区ビジョンへとつながっておりますし,市民提案募集では,交通・都市基盤整備,自然,環境など400件を超える提案が寄せられたと聞き及んでおります。  さらに,女性座談会の開催や,障害者インタビューなども実施され,幅広い市民参加の手法や意見を取り入れながらのきめ細かな策定作業は,これからの計画づくりに必要不可欠な取り組みであり,松井市長を初め市当局の前向きな姿勢に対し,敬意を表するものであります。  新総合ビジョン原案の策定過程もさることながら,特筆すべき点は,今年度設置された審議会についてであります。  公募委員30名を加えての100名審議会は,まさに千葉市始まって以来の画期的,先駆的な取り組みでありました。  各部会における専門的な視点からの検討,全体会での多角的な視点からの論議など,述べ20回にもわたる審議を通じ,21世紀における本市の姿や方向性が高められていったものと推察をいたします。  日ごろから市民参加を標榜し,市民に身近な行政を目指そうと主張される方々が,多くの市民の声を反映して策定された新総合ビジョンについて,評価しないに等しい考え方をとることは理解に苦しむところであります。  我が会派といたしましては,このような過程を経て策定された新総合ビジョンを,最大限の称賛をもって評価をいたすものであります。  最後に,三つ目の視点は,その内容等についてであります。  その一つは,時代潮流の大きな転換を踏まえ,従来型の計画づくりから,1歩も2歩も踏み出し,新たな時代認識に基づく都市づくりの基本的方向性を明らかにするビジョンづくりへと,その考え方を変えた点であります。  すなわち,今後も厳しい財政状況が予想されるとともに,地方分権の進展や,国における行財政改革の動きなど,本市を取り巻く行財政の環境は,不透明さを増してきております。このような状況にあって,従来型の総合基本計画のように,各種施策,事業の推進を計画的に位置づけ,担保していくことは至難のわざであります。  むしろ,5カ年間の的確な財政フレームに裏打ちされた実施計画において,市民ニーズと事業の緊急性,重要性,効果などを勘案しながら,計画的な執行を確保することの方が,着実な市政運営にとりまして現実的,かつ適切なものと考えるのであります。  その二つは,基本構想で定めた基本理念と基本目標であります。  基本理念は,人間主体の都市づくりを目指すとし,現基本構想に引き続き人間尊重,市民生活優先としております。  また,基本目標は,市民生活のゆとりと活力の向上や,さまざまな地域資源を生かした町づくりを進め,多彩な魅力が輝く都市の形成を目指して,人と町,生き生きと幸せに輝く都市として掲げております。  現基本構想では自立し創造する都市づくりとし,政令市移行を目前にした躍動する本市の姿を表現しておりましたが,時代潮流や市民意識の変化を的確にとらえ,いずれも,市民が望む21世紀の本市の姿を,わかりやすく,かつまた端的な言葉で言いあらわしているものと評価するものであります。  その三つは,望ましい都市の姿についてであります。  変化の激しい時代にあっても,市民だれもが恒久的に目指す六つの都市の姿を描いております。この六つのうち,一つも欠けることなく,バランスよく実現されることが21世紀の千葉市の姿であると確信をいたすものであります。  以上,三つの視点から評価すべき理由と,その考え方につきましてるる申し上げてまいりましたが,我が会派といたしましては,21世紀の市政運営の指針となる千葉市基本構想と,この基本構想で定めた基本目標等の実現に向け,都市づくりの基本的方向性を掲げるちば・ビジョン21は,まさに車の両輪として,新たな世紀における本市の輝かしい姿を先導してくれるものと確信をいたしております。  終わりに,平成12年度は,現在その推進に努めておられる第6次5か年計画の最終年度であるとともに,新総合ビジョンを踏まえた初の実施計画となる新5か年計画を策定する,大変重要な年となるわけであります。  ぜひ,21世紀への橋渡しとともに,88万市民が求める夢のある,そして輝かしい未来都市千葉を築き上げていただくことを切望いたすものであります。  以上で,市政会を代表いたしまして,私の賛成討論とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) 22 ◯議長(向後一夫君) 21番,小梛輝信議員。    〔21番・小梛輝信君 登壇,拍手〕 23 ◯21番(小梛輝信君) 市民自由クラブの小梛でございます。  会派を代表いたしまして,本定例会に提案されております,すべての案件に対しまして,ただいまの各委員長報告に賛同の意を表するとともに,議案第120号・千葉市基本構想並びに,議案第130号・工事委託契約について,賛成の立場から討論を行います。  初めに,基本構想について申し上げます。  このたび,提案されました基本構想につきましては,産業や経済成長に重きを置いた時代から,心の豊かさや生活の豊かさをより重視する時代へと,社会全体が大きな転換期を迎えているという時代認識とともに,到来しつつある少子・高齢社会などにも的確に対応する,21世紀を展望した恒久的な都市づくりの基本理念,基本目標を示したものとして,極めて適切,妥当なものであると評価し,賛意を表するものであります。  そこで,評価の幾つかの視点について申し上げたいと存じます。  まず,基本構想の策定手法についてであります。  基本構想は,ちば・ビジョン21とあわせて,新総合ビジョンとして取りまとめられたところですが,その原案の策定段階から市民意識調査,区民懇話会,女性座談会,有識者インタビューなどを実施し,広く市民の意見を聴取いたしております。  また,まとめられた原案についても,市政だよりによって全世帯に配布し意見を聞いたほか,インターネットにも掲載するなど,これまでにないきめ細かな取り組みが行われてまいりました。  さらに本年度は,100名という多くの委員で構成する新総合ビジョン審議会を設置し,うち30名を市民公募による委員としたこと,また,審議についてはすべて公開とするなど,一貫して積極的な市民参加の手法に取り組まれたその労を多とし,敬意を表するものであります。  次に,基本理念についてであります。21世紀の幕開けが目前となりましたが,新しい世紀を生き,暮らす市民にとって,本市が人にやさしい都市,人間主体の都市であり続けることは,今後も変わることのない共通の願いであります。  新しい基本構想が,現構想に引き続いて基本理念を,人間尊重,市民生活優先とし,市政運営の根本として位置づけ,市民こそ主人公との立場に立った,真の市民本位の理念を掲げられたことは,まさに正鵠を射たものというべきであり,賛意を表するものであります。  次に,基本目標についてであります。  基本目標については,人とまち,いきいきと幸せに輝く都市としております。これは,到来しつつある少子・高齢社会や,市民の価値観も,心の豊かさなどを重視する方向に変わっていくであろうという大きな流れを的確にとらえながら,市民生活やゆとりと活力の向上や,本市の持つさまざまな地域資源を生かした町づくりを推進することにより,多彩な魅力が輝く都市の形成を目指すとしており,市政運営の方向を市民に明確に示すことのできる適切な基本目標であると考えるものであります。  また,この基本目標に基づいて,時代の大きな潮流をしっかりと見据えた上で,六つの望ましい都市の姿が描かれておりますが,これは88万市民が抱いている希望や期待を的確に表現した,まさに市民の視点で描かれた都市像であると考えるものであります。  もとより,町づくり,都市づくりにつきましては,市域の均衡ある発展や,それぞれの施策全体のバランスを保つことも重要な要素の一つであります。  将来にわたり,本市の持続的な発展を支え,また,都市の機能を一層充実していくためには,一例を挙げれば,業務核都市として一層の機能集積を図るなど,本市の有するさまざまな特性を生活,文化,産業,経済など幅広い分野にわたってさらに活用するとともに,新たなプロジェクト構想を掲げ,その推進を図ることなども,都市としての活力や魅力を高めていくためには重要なことであると認識しております。  また,ちば・ビジョン21では,2015年に人口が100万人に達することを基本指標としております。  これは,政令指定都市として発展を遂げた本市にとりましては,今後も大都市として発展,成長し続けていくために,また,都市経営といった観点からも,これを目標として掲げておくことは,ぜひとも必要であると考えるものであります。  こうした視点から見ましても,描かれている六つの望ましい都市の姿は決して開発志向を特化したものではなく,全体としてバランスのとれた施策の基本的な方向を示し,まさに的確なものとして改めて評価するものであります。  さらに,この都市像に基づく土地利用の考え方についても,従来の都市的な土地利用の流れから,本市の豊かな緑や東京湾の水際線などのさまざまな資産を生かしながら,自然と調和した多様性のある土地利用を進めるとしたことなど,方向づけが明確に示されており,妥当的なものと評価するものであります。  以上,基本構想に関する幾つかの評価について申し上げ,賛成の立場から討論を行ってまいりましたが,この基本構想とちば・ビション21を受けた新しい実施計画において,どのような事務事業が具体的に示されるのか,市民は注目しております。  平成12年度は,次期5か年計画を策定することとなるわけですが,計画の策定に当たっては,市民の要望をしっかりと受けとめ,その期待にこたえる計画となるよう願っております。  特に,各区の都市施設の整備水準に格差が生じることのないよう,十分な配慮をお願いいたすものであります。  最後に,基本構想の策定に当たり,その膨大な作業に取り組んでこられた市長を初め関係部局,並びに事務当局各位に敬意を表するものであります。  次に,議案第130号・工事委託契約について申し上げます。  都市計画道路は,都市の骨格となる重要な都市基盤施設であり,円滑な都市活動と市民生活に欠くことのできない最も基幹的な施設であります。  特に,おゆみ野団地など東南部方面と千葉都心とを結ぶ都市計画道路蘇我町線は,増大する交通需要に対応するとともに,蘇我地区周辺の交通の円滑化にも寄与する重要な路線であります。  このため,JR内房線と京葉臨海鉄道線との交差部工事は,早急に整備を推進する必要があると考えており,一日も早い完成を願うものであります。  また,工事委託契約についても,東日本旅客鉄道株式会社及び京葉臨海鉄道株式会社に工事を委託することは,鉄道の安全確保と工事の安全管理の徹底を図る上で,最も適切かつ妥当なものであり,当議案に賛成の意を表するものであります。  結びに,新たな千年紀に,我が千葉市の輝かしい発展を心より念願しつつ,1000年代最後の千葉市議会定例会における,市民自由クラブを代表しての私の賛成討論といたします。  御清聴ありがとうございました。(拍手) 24 ◯議長(向後一夫君) 56番,野本信正議員。    〔56番・野本信正君 登壇,拍手〕 25 ◯56番(野本信正君) 日本共産党を代表いたしまして,議案13件中,第120号・基本構想と,130号・工事委託契約の2件に反対,及び請願14号と15号が不採択となったことに対する討論を行います。  以下,その理由を申し上げます。  初めに,請願から申し上げますと,請願第14号・乳幼児医療費無料化の年齢拡充に関する請願についてです。  長びく不況で,家計のやりくりが厳しくなって,子供が病気になれば病院に連れていき,一日も早く元気になって健やかな成長を見守りたい。これが親の切実な願いではないでしょうか。親たちがお金の心配をしなくても,子供たちを病院に連れて行くことができる医療費無料化は,すべての子育て世代にすぐにでもできる支援です。昨年から3歳未満児の所得制限が撤廃され,償還払いで手続きが面倒ですが,制度を利用する親たちがふえています。  今回の議会でも,乳幼児の医療費申請が約4万3,000件もふえたのは,PRが行き届いただけではなく,多くの市民の切実な要求のあらわれであります。  少子化が深刻化する中,次世代を担う子供たちが健康に発育できる環境整備として,この医療費の無料化を4歳まで拡大することが多くの親の願いです。  当局の説明ですと,政令市の中で,足並みをそろえることばかりの説明がされていますが,千葉市が独自で子育て支援を充実させ,子育て支援の先進市になることが市民の願いであると思います。財政状況から無理ではないかとの意見が出されましたが,税金の使い方で,大型開発などを改めれば解決します。否決されたことは大変残念だということを申し上げておきたいと思います。  次に,請願第15号・介護保険の充実を求める請願について申し上げます。  介護保険は,家族任せにしてきた今の介護問題を,公的な介護を実施することで,家族の負担を軽減するのが本来の目的であります。  現在,特別養護老人ホームは待機者が入所を心待ちしています。グループホームは千葉市には1カ所もありません。ホームヘルパーも,利用希望者に十分合ったサービスが提供できないのが実態であります。  請願第15号は,このような基盤整備を介護保険で必要とされる水準に市が引き上げることを求めています。  さらに,低所得者への保険料,利用料の減免制度の実施,保険の対象外サービスを受けられるようにすること。これまでの水準よりも低下しないように,自立と判定した方にも必要なサービスの提供をすること。財政の支援を国に対して働きかけていくこと。保険料の徴収は,十分な介護サービスが提供できるまで延期することを国に働きかけていくことを求めています。この請願は,4,000名を超える署名が提出されていました。  常任委員会の審査の中で,当局の説明は基盤整備については計画的に行いたい。国に対しての財政支援は,ほかの政令市とあわせて要望しているということでした。しかし,保険料や利用料については,現在非課税世帯の人がぎりぎりの生活をしている中,支払えない状況が起こるのではないかといった質問に対し,懸念されるとしながらも,国がつくったので対応せざるを得ない,生活保護の申請を受ければよい。低所得者への減免については考えていないという冷たい答弁でありました。  また,サービスの横出し,上乗せについては,保険料を徴収された枠内で提供できるかどうか判断するため,できないという答弁でしたが,市がこれまでどおり,一般財源の中でサービスを提供すべきであります。  以上のことは,人間優先をスローガンに掲げている千葉市の姿勢が問われるというものであります。  全国的にも国のサービス基盤が整備できていない中,世論の批判があり,政府は保険料を凍結せざるを得ない状況に追い込まれたわけですから,保険料,利用料の減免を初め,請願第15号に明記されている6項目の願意は市民共通のものと言えます。  常任委員会審査の中で,一委員より,低所得者への配慮がされているなど,低所得者層の現状について理解されていない発言もあったようですが,おおむね委員の中からは,現状よりもサービスが低下しないようにしてほしいとか,システムについての問題があることが指摘されました。  また,代表質問を通じて各会派からサービス基盤の圧倒的な整備のおくれが指摘されたり,制度の充実が求められました。よりよい介護保険の実施は,議会全体の共通認識だと思うわけでありますが,それなのになぜ本請願に反対をするのでありましょうか。  今,全国の自治体の85%が,現状ではサービスが供給できないとしています。そして介護保険の充実を願っています。今回の請願が不採択となったことは,極めて遺憾であるということを表明しておきます。  次に,議案第130号・工事委託契約について申し上げます。  この議案は,蘇我町線に伴う鉄道交差部工事をJRと京葉臨海鉄道に委託するものであります。今回の交差部工事は,その1で9億5,850万円が計上され,引き続きその2,その3の工事が予定され,交差部工事だけでも19億円余りの予算が必要だということであります。そして,この蘇我町線は東南部方面と都心部を結ぶ道路として,交通混雑の緩和に必要な道路だと当局は強調しています。  しかし,私どもが繰り返し指摘してきたように,蘇我臨海部開発構想の中で急に計画された道路で,他の都市計画道路が遅々として進まない状況のもとで,この蘇我町線のみが優先され整備されるのは問題であります。  よって,一部の利益のために多額な予算が投入され優先される議案には,賛成するわけにはいきません。  続いて,議案第120号・千葉市基本構想について申し上げます。  第1は,21世紀の市政のあり方について,市民は何を望んでいるのか,基本構想とちば・ビジョン21は,市民の願いにこたえる内容になっているのかどうかについてであります。  日本共産党市議団は,市長が提案した基本構想及び新総合ビジョンに書かれている項目の多くは,市民のため必要なことであり,実現が望まれていることだと認識しております。  すなわち,基本理念の人間尊重,市民生活優先,基本目標の人と町いきいきと幸せに輝く都市,望ましい都市の姿,健やかに安心して暮らせる町や,安全で快適な町など6本の柱。  その各論である,誰もが一生安心して健康に過ごすことのできる福祉,健康の町をつくる。次代を担う子供たちをはぐくみ,心の触れ合う生涯学習を推進する。地域経済の振興,都市農林業の振興,躍動しにぎわいのある産業展開。生活環境のゆとりと安全を確保する。参加と協働,市民主体の都市をつくる,などの基本的方向や,施策のテーマは,21世紀の千葉市に必要なことであると思います。  そこで,これらが実現できる都市づくりになっているかどうかについてであります。  まず,基本構想はちば・ビジョン21審議会の答申などが,千葉らしさがないとか,全国どこにでも通用する内容など,厳しく批判されています。
     しかし,そんな抽象的な構想の中で,唯一具体的に表現されているのが,業務核都市の推進であります。また,企画調整局が議案説明用に準備した千葉市総合ビジョンの概要は,千葉市の役割のトップに業務核都市を掲げています。  そして,将来像,目指すべき社会や生活の姿と都市像で,千葉都心,幕張新都心に加え,新たに蘇我臨海副都心を位置づけています。そして,区役所周辺の整備,また,都市機能の一層の充実を図るため,千葉・市原丘陵新都市整備構想や,京成電鉄千原線沿線新都市構想の四つの新市街地プロジェクト構想を掲げているわけであります。  業務核都市とは,国の総合開発計画や,首都圏整備計画を具体化したもので,首都機能の分散,業務機能の確立などを図るとしています。  しかし,実際に行ってきたことは,バブル経済時代に箱物行政といわれる開発を猛烈に行い,業務機能の受け入れとして,オフィスビルの建設,新都心づくりなどが無秩序に行われてきたわけであります。結局,全国的に大企業,ゼネコンの利益を保障する事業を,地方自治体の財政や力を使って実施してきたものです。  ところが,バブル経済がはじけ,基盤整備した土地に企業は進出せず,再開発したビルにもテナントが入居しないなど,地方自治体が莫大な借金を抱える事態となっており,今日の地方財政危機の大きな原因となっているわけであります。  千葉市でも,千葉駅西口再開発954億円,中央港地区区画整理553億円などの見通しのない千葉都心開発,また,際限のないメッセの赤字負担を初めとした幕張新都心開発などは,その代表です。  その結果,千葉市は,福祉や暮らしは削られ,1兆円を超える借金を抱えています。この事業に対する反省と教訓に学ぶことが欠落しているわけであります。  市長が提案した基本構想と,ちば・ビジョン21の都市づくりの基本は,既に全国的にも,この千葉市においても,大破綻が明確になっている業務核都市にしがみつくものであります。市長は,千葉都心,幕張新都心に続いて,さらに蘇我臨海副都心開発や,千葉・市原丘陵新都市整備も加えていくとしていますが,千葉市に3カ所も都心づくりが必要なのか,今問われているわけであります。  基本構想を審議した総務常任委員会で明らかになったことですが,当局の答弁によれば,業務機能を整備しても,企業が進出するかしないかはわからない,それは都市間競争である。こう答えているわけであります。すなわち,莫大な費用を投じて新都心をつくっても,予定したとおりに発展するかどうかわからない,と企画調整局が言っているわけであります。  こんな国の計画に振り回された都市づくりを今後も続けることは許されません。市民の願いや,人間尊重,市民生活優先などが,言葉だけのものになりかねない理念や基本的方向を認めるわけにはいかないのであります。  第2に,市民生活にかかわる市政の実態と,21世紀の課題はどうなっているのでしょうか。ちば・ビジョン21の目標年次である2015年までを考えて,少し明らかにしてみますと,一つは,福祉健康都市についてであります。  少子・高齢化が進み,今介護保険実施を目前に控えて,ホームヘルパーの目標達成率が49.1%,保育所の待機児童は407人を超えたといわれます。今後の高齢化率は2000年で12.2%,2015年には22.4%,おおよそ4人に1人が高齢化となる急激な高齢化が進むわけであります。  子育て支援は多くの課題を抱えております。例えば保育所の待機者解消が急がれていますし,市内62カ所の保育所中,築25年以上が53カ所あるわけでありますから,2015年までには軒並み建てかえが必要になります。  このほかにも健康福祉都市の課題はたくさんあり,21世紀の千葉市の民生費は大幅な増額が必要となるわけであります。  二つは,子供たちが豊かにはぐくむ教育についてです。  少人数学級の取り組みは,大きく進むものと考えますが,仮に30人学級となれば,職員の増員,教室の増加が必要となり,他の経費も相当額になることでありましょう。  また,市内には小中学校合わせて171校の学校がありますが,このうち,人口急増時代の1972年から1983年に建設した学校は,72校もあるわけです。これらの学校の改修や建てかえも大きな課題になってきますし,子供の教育ですから,これらを確実に実施していかなければならないわけであります。  三つに,快適な町づくりについて。  下水道一つとっても大変なことであります。現在計画中の下水道区域の普及率は81%台ですが,これを100%にするには,当局の2年前の試算で,およそ3,500億円かかるといわれております。  また,下水道中央処理区は古くなって,合流式から分流式にかえる再構築などが急がれているわけですが,この費用も当局の推計で1,000億円以上かかるだろうといわれております。このほか,農村集落排水,合併浄化槽など汚水適正処理にかかる費用は,2015年までに莫大な額となりますが,努力が必要になります。  四つに,躍動し,にぎわいを生む産業の展開は極めて深刻だと言わなければなりません。大型店進出を野放しにしてきた松井市政の結果,大型店の占有率は83%余りとなり,その一方で市内の商店街は衰退し,シャッター通りなどが目立っているわけであります。  市統計の資料によれば,1976年から今日までのおよそ20年余りで,人口は約68万人から88万人と20万余りふえました。しかし,小売店は減り続け,青果小売店,八百屋さんは,356店から181店50%に,肉屋さんは235店から102店43%に,魚屋さんは211店から87店41%にと,惨たんたる現状です。行政の有効な対策が何らとられなかったことが示されているのではないでしょうか。  また,中小企業の経営は深刻で,倒産は後を絶ちません。融資以外はほとんど有効な対策がとられていません。ベンチャー企業の支援を少しぐらい行っても,景気はよくなりません。現在必死に頑張っている中小企業や商店の活性化を行ってこそ,景気や雇用の向上につながるのであります。  さらに農業も,減反の押しつけや農産物の輸入自由化などにより,衰退を続けています。千葉市農業は現在農家戸数が3,300戸で,9年後には2,300戸と3分の2近くになってしまう推計です。農地は,現在2,800ヘクタールありますが,9年後には1,800ヘクタールと,これも3分の2以下に減ってしまいます。  農業後継者は,現在90人で,うち10代と20代の人は6人しかいないのに,この農業後継者対策予算は,年間486万円しか組んでいないのであります。  これらどの課題を見ても,躍動し,にぎわいを生む産業にしていくためには,思い切った施策の転換と多額の予算が必要です。  まだまだたくさんの問題がありますが,時間が限られていますので割愛しますけれども,市長の言う人間尊重,市民生活優先の町づくりのためには,山のような課題があるということであります。21世紀の15年間に,これらの課題を可能な限り実現に近づけていく町づくりが求められているわけであります。  しかし,当局はこの具体化のための基本方針と施策の選択は,5か年ごとの実施計画に委ねると言って,何ら明かにしていません。その一方で,業務核都市づくりは具体的に実施方針を示しています。これでは大型プロジェクトは方針も裏づけも明確にして推進するけれども,市民の切実な願いはどこまで到達させるのかわからず,今までどおり大幅におくれてしまうことになるのではないかと思います。  そこで,第3に,それではどのような町づくりを進めれば,人とまち,いきいきと幸せに輝く都市・千葉市にすることができるのか。日本共産党市議団は,次のような提案を行うものであります。  一つは,9年前に策定し実施してきた基本構想及び総合基本計画などを反省し,教訓を学ぶことであります。1兆円を超す借金をつくり,市民生活,福祉を大幅におくらせてきた,こんな町づくりを再び繰り返すことは許されないと思います。  二つは,地方自治の拡充。自立した都市づくりが求められている地方分権の時代に,相変わらず国の上位計画優先の都市づくりは中止することであります。2001年から2015年までの15年間,実施計画ベースで見れば,その費用はおよそ2兆数千億円でありましょう。市長の言う業務核都市を軸に,三つの都心づくりなどの開発を進めた場合,それだけでも15年分の費用の3割以上は使われると思われます。しかも,投資しても企業進出などの見通しがなく,借金はさらにふえていきかねません。残りの予算で,市民生活全般を賄うことになりますが,その施策はさきに述べたとおり実に多様で,多額の予算を必要とします。とても賄いきれないことは明らかだと思います。市民の切実な願いを削ったり,後回しにする市政を21世紀まで続けないことであります。  三つに,基本構想,ビジョン策定に当たり,市民団体等から意見,要望が市当局に寄せられたそうです。審議会でも,たくさんの意見が出され,これらの合計は2,400項目にものぼるそうです。これらの多くは,今日の現状を憂い住みよい町づくりを願うものであります。  また,毎年行っている市民アンケートも,切実な願いが込められています。この声を真っすぐに受けとめて,その解決のために全力を挙げることを中心とした基本構想,ビジョンにすべきではないでしょうか。  日本共産党市議団は,基本構想,新総合ビジョンの柱である業務核都市,三つの都心づくりを中心とした大型プロジェクト優先の施策は大胆に見直し,凍結や大幅なスローダウンをさせることを求めます。  そして,市民生活,福祉,環境,教育などを優先した基本構想と総合ビジョンに転換することを強く求め,私の討論を終わります。(拍手) 26 ◯議長(向後一夫君) 以上で討論を終わります。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案及び請願のうち,議案第121号から第129号まで,第131号及び第132号の11議案を,各委員長報告どおりに決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 27 ◯議長(向後一夫君) 御異議ないものと認め,各委員長報告どおり決しました。  続いて,お諮りいたします。議案第130号を委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 28 ◯議長(向後一夫君) 起立多数,よって委員長報告どおり決しました。  続いて,お諮りいたします。議案第120号を委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 29 ◯議長(向後一夫君) 起立多数,よって委員長報告どおり決しました。  次に,請願第14号及び第15号についての委員長報告は不採択であります。したがって,採択送付することについて採決いたします。  お諮りいたします。まず,請願第14号を採択送付することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 30 ◯議長(向後一夫君) 起立少数,よって,請願第14号は不採択と決しました。  続いて,お諮りいたします。請願第15号を採択送付することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 31 ◯議長(向後一夫君) 起立少数,よって,請願第15号は不採択と決しました。    ───────────────  日程第3 閉会中継続審査の件 32 ◯議長(向後一夫君) 日程第3,閉会中継続審査の件を議題といたします。  保健下水委員長及び議会運営委員長から,委員会で審査中の請願及び陳情について,お手元に配付の申出書のとおり,閉会中継続審査の申し出が参っております。    ─────────────── 33 ◯議長(向後一夫君) お諮りいたします。両委員長からの申し出のとおり,閉会中の継続審査に付することに,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34 ◯議長(向後一夫君) 御異議ないものと認め,さよう決定いたしました。    ───────────────  日程第4 議案自第133号至第135号審議 35 ◯議長(向後一夫君) 日程第4,議案第133号から第135号までを議題といたします。  市長より提出されました,議案第133号から第135号までについては,お手元に配付のとおりでございます。    ─────────────── 36 ◯議長(向後一夫君) 提案理由の説明をお願いいたします。松井市長。    〔市長 松井 旭君 登壇〕 37 ◯市長(松井 旭君) ただいま提案をいたしました各議案につきまして,提案の理由を御説明申し上げます。  議案第133号は,平成11年度一般会計補正予算でございまして,議案第134号で申し上げますとおり,人事委員会の勧告に基づき一般職の職員の給与改定並びに,一般職及び特別職の職員並びに議会議員の期末手当の引き下げに伴い,歳入歳出それぞれ9億2,800余万円の減額を行うものでございます。  この補正によりまして,一般会計の総額は3,504億9,100余万円と相なるのでございます。  議案第134号は,条例の一部改正についてでございまして,人事委員会の勧告に基づき,一般職の職員の給与の改定を行うとともに,一般職及び特別職の職員並びに議会議員の期末手当の支給割合を引き下げるほか,所要の改正を行うものでございます。  議案第135号は,千葉市助役に島田行信氏を新たに選任するものでございます。  以上でございます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。終わります。 38 ◯議長(向後一夫君) お聞きのとおりでございます。  なお,ただいま議題となっております議案のうち,議案第134号については,地方公務員法第5条第2項の規定に基づき,人事委員会の意見を求めておりましたところ,お手元に配付してあります写しのとおり,意見が参っておりますので,御了承願います。    ─────────────── 39 ◯議長(向後一夫君) 議事の都合により,暫時休憩いたします。      午後2時31分休憩    ───────────────      午後2時55分開議 40 ◯議長(向後一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第133号から第135号までについては,委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと存じますが,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 41 ◯議長(向後一夫君) 御異議ないものと認め,さよう取り計らいます。  お諮りいたします。まず,議案第133号及び第134号の2議案について,原案どおり決することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 42 ◯議長(向後一夫君) 起立全員,よって原案どおり決しました。  続いてお諮りいたします。議案第135号について,原案どおり同意することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 43 ◯議長(向後一夫君) 起立多数,よって同意することに決しました。    ───────────────  島田行信氏あいさつ 44 ◯議長(向後一夫君) なお,ただいま助役の選任に同意いたしました島田行信氏より,あいさつしたい旨の申し出が参っておりますので,お聞き取り願います。    〔島田行信君 入場 登壇〕 45 ◯島田行信君 議長さんのお許しをいただきましたので,一言ごあいさつを申し上げます。  このたび,図らずも松井市長さんの御推挙をいただき,また,ただいまは議会におきまして,助役選任の御同意を賜りましたこと,私にとりまして身に余る光栄でございまして,感激ひとしおのものがございますと同時に,助役としての責務の重大さに身の引き締まる思いでございます。議会の皆様方に,改めて衷心より厚く御礼を申し上げる次第でございます。  もとより浅学非才の身でございますが,現助役ともども,市長を補佐し,職員と力をあわせまして,88万市民の市政発展に,微力ながら専心努力をいたす決意でございます。  どうか,議会の皆様におかれましては,引き続き御叱正,御指導,御鞭撻のほどを重ねてお願いを申し上げる次第でございます。  甚だ簡単でございますが,以上をもちまして御礼のごあいさつとさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手)    ───────────────
     日程第5 発議自第35号至第40号審議 46 ◯議長(向後一夫君) 日程第5,発議第35号から第40号までを議題といたします。  結城房江議員外6名より提出されました発議第35号から第40号までについては,お手元に配付のとおりでございます。    ─────────────── 47 ◯議長(向後一夫君) 提案理由の説明をお願いいたします。42番・結城房江議員。    〔42番・結城房江君 登壇,拍手〕 48 ◯42番(結城房江君) ただいま上程されました発議第35号から40号の提案理由の説明を行います。  まず,35号は,保育所最低基準の改善を求めるものです。  今日少子化が進行する一方で,働く女性はふえ続けています。そして,社会状況の変化に伴い,産休明けからの乳児保育や延長保育,休日保育,子育て支援センターなどの保育所機能の拡充が求められています。千葉市は住民の要望にこたえ,国の最低基準を上回る職員配置など行ってきましたが,財政難の折から,自治体独自の施策や保育現場の努力だけには限界があります。  住民の保育ニーズにこたえた保育事業推進のため,保育所運営の基本となる最低基準が五十数年前のままであることから,抜本的な改善を行うこと,そしてとりわけ,3歳以上の子供に対する職員の配置基準が,子供30人に対して保育士1人という,学校よりおくれた配置基準であるため,その改善を図ることを求めるものです。  次に,36号,企業・団体献金に関する意見書です。  2000年1月より,政治家個人の資金管理団体への企業・団体献金が禁止される見通しとなりました。このことは,リクルート事件,佐川急便事件など汚職・腐敗政治の根源をなくすため,1995年に改正施行された政治資金規正法の附則第9条の規定によるものです。しかし,企業・団体からの政治支部への献金や,政治資金集めのパーティーは自由にできることになっています。政府に対し,政治資金規正法の附則第10条,政党向けの企業・団体献金も見直しを行うことを遵守し,政党への企業・団体献金の廃止の方向で見直しすることを求めるものです。  次は,第37号,年金改革法案に反対する決議についてであります。  給付抑制を柱とする年金制度改正関連法案が継続審議となり,来年1月に招集される通常国会の冒頭で処理されることになりました。この法案は,来年度から厚生年金の報酬比例部分を受け取る人への支給を5%減らすことや,支給開始年齢を段階的に現行の60歳から65歳に引き上げることを盛り込んでいます。  これは,男性で38歳,女性で33歳以下の人は65歳まで,全く年金が支給されないということです。厚生省は34歳のモデル世帯の例を挙げ,現行5,300万円もらえるものが,改悪されると4,300万円になり,1,000万円も年金が減ると言っています。さらに賃金スライドをなくしたり,厚生年金の保険料をボーナスからも徴収,天引きすることも打ち出されています。  少子・高齢化が進み,働く世代の負担が重くなると言われていますが,国庫負担を現行の3分の1から2分の1に直ちに引き上げることや,世界に例のない巨額の年金積立金を見直すなど行えば,制度充実は可能です。老後の暮らしを直撃する年金の改革法案に反対するとともに,国民生活を保障する年金制度の確立を強く求めるものです。  次は,38号,消費税増税に反対し,3%に減税することを求める意見書です。  長引く不況の下で,雇用は過去最悪の状態で,中小企業の経営悪化と倒産もふえ続けています。景気悪化の大きな原因が消費税増税にあることは,政府も認めています。ところが,自自公連立政権は,消費税を減税するどころか,福祉目的税として増税を計画しています。  日本銀行が,今年11月24日に発表した生活意識アンケートでも,消費税の引き下げがトップに挙げられ,また,NHKの世論調査でも政府に望む政策はとの問いに,雇用安定の次に消費税の値下げが挙げられています。景気の回復と国民生活向上のため消費税の減税を求めるものです。  次は,第39号,国立大学の独立法人化に反対する意見書です。  国立大学を廃止して独立法人化する見解を文部省が表明しています。これに対し,国立大学関係者などから強い危惧や批判の声が出されています。  独立法人化すれば,政府が求める効率性の基準によって教育,研究が大きく左右され,学問のリストラとも言うべき重大な問題を引き起こすおそれがあります。全国の国立大学99校を網羅した国立大学協会は独立化に反対する立場を崩していません。各地の大学学長も拙速過ぎる。短絡的な効率性の追求は大学には合わないと反対しています。  大学は,高等教育機関の中心的な担い手であり,行政には教育,研究条件,基礎基盤づくりと研究環境の保障こそ求められているわけです。国立大学を廃止することは,高等教育への国の責任を一層後退させ,教育の機会均等や国民の教育を受ける権利を脅かすものなりかねません。  さらに,21世紀の高等教育への支援を重視する世界の流れに逆行するものです。世界的には,ユネスコ1998年10月の21世紀に向けての高等教育世界宣言に見られるように,国民への大学の門戸を広げるため高等教育への国の支援を強め,重視する方向にあります。  まして,独立法人化のように効率性を重視し,大学の設置形態を変えることで,大学への公的支援を弱める方向を取っている国はありません。21世紀に向けて,我が国の社会発展の知的基盤を強めることこそ,世界の流れに沿った国民的課題ではないでしょうか。そのためにも,国が果たすべき責任を放棄し,社会の基盤を危うくするような国立大学の独立法人化はやめるべきであります。  最後に,第40号,介護保険の充実を求める意見書について申し上げます。  来年4月から実施される介護保険制度に,政府は保険料の徴収延期など決めました。しかし,それは低所得者の保険料や利用料の負担増の問題を解決するものではありません。介護保険は国民的な大事業であるのに,それを支える基盤整備が不十分です。それなのに,国はこれまで高齢者福祉に使ってきた費用を2分の1から4分の1に減らそうとしています。これでは,保険料を払いながら必要なサービスが受けられないという状態になりかねません。  政府に対し国庫負担の減少や,利用者の負担増を改め,国民の希望にこたえる介護保険制度にするため,基盤整備の促進や料金,認定など制度上の解決を図ることを強く求めるものであります。  以上で,提案理由の説明を終わります。同僚各位の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手) 49 ◯議長(向後一夫君) お聞きのとおりでございます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております,発議第35号から第40号までについては,委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと存じますが,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 50 ◯議長(向後一夫君) 御異議ないものと認め,さよう取り計らいます。  お諮りいたします。まず,発議第35号から第37号までについて,原案どおり決することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 51 ◯議長(向後一夫君) 起立少数,よって,発議第35号から第37号までは否決されました。  続いて,お諮りいたします。発議第38号から第40号までについて,原案どおり決することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 52 ◯議長(向後一夫君) 起立少数,よって,発議第38号から第40号までは否決されました。  以上で,本定例会の全日程は終了いたしました。    ───────────────  市長あいさつ 53 ◯議長(向後一夫君) なお,市長より発言したい旨の申し出が参っておりますので,お聞き取り願います。松井市長。    〔市長 松井 旭君 登壇〕 54 ◯市長(松井 旭君) 議長のお許しをいただきましたので,平成11年第4回千葉市議会定例会の全日程を終了するに当たりまして,一言ごあいさつを申し上げます。  議員各位には,去る11月29日に開会して以来,本日までの17日間にわたりまして,多くの重要案件を慎重なる御審議の上,議決いただきましたこと,厚く御礼を申し上げます。  さて,本年は,長期化する景気の低迷と不況の深刻化する経済情勢の中でのスタートとなり,本市におきましても,大変厳しい財政環境での市政運営となったのでございますが,議員各位並びに市民皆様の御協力をいただき,おかげさまでさまざまな分野で,着実な進捗をみることができたのでございます。  迎えます平成12年は,今定例会の冒頭でも申し上げましたとおり,経済情勢は緩やかな改善が続いているものの,いまだ自立的回復には至っていない状況の中で,今年以上に厳しい財政状況が予測されるのでございますが,限られた財源の重点的かつ効率的な配分に努め,議会各会派からの御要望はもとより,各種アンケート調査等により把握をした市民皆様の御要望を可能な限り各種施策に反映できるよう,新年度予算編成に全力で取り組んでまいる所存でございます。  また,21世紀を目前にした現在,成長の時代から成熟の時代へと,社会,経済構造の大きな転換期を迎えておる中で,本日議決いただきました21世紀の市政運営の指針となります新総合ビジョンに基づく,具体的な実施計画となります新5か年計画の策定を進め,88万市民の皆様が生きがいと幸せを感じ,愛着と誇りの持てる郷土千葉市を築き,次の世代に引き継ぐことができるよう,全力を傾注してまいる決意でございます。  どうか,議員各位には,今後とも一層の御支援,御協力を賜りますように,心からお願いを申し上げる次第でございます。  ここに,本年最後の定例市議会が閉会されるに当たりまして,市政の発展に多大なる御尽力を賜りました議員各位に,改めて敬意と感謝の意を表しますとともに,西暦2000年という新たなミレニアム,千年紀の幕開けとなる新年を御健勝にて迎えられまするようにお祈り申し上げまして,私の御礼のごあいさつといたします。  ありがとうございました。(拍手) 55 ◯議長(向後一夫君) これをもって,平成11年第4回千葉市議会定例会を閉会いたします。  長期間,慎重御審議ありがとうございました。      午後3時15分閉会    ───────────────    地方自治法第123条第2項の規定により署名する。      千葉市議会議長  向 後 一 夫      千葉市議会議員  臼 井 正 人      千葉市議会議員  中 島 賢 治 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...